〜契約・納品・アフターサポートの基本をおさえよう〜
「お願いしたのに、納期が延びたまま連絡がこない…」
「完成したけどイメージと違った。言っておけばよかった…」
「納品後にエラーが出たけど、対応してもらえなかった…」
こうしたトラブルは、初めての外注・発注でよくある失敗の一例です。
デザイン制作、Webサイト構築、動画編集など、クリエイティブ分野の発注には「曖昧なまま進めると危険」な落とし穴が数多く存在します。
本記事では、これから初めて外部に制作を依頼する方向けに、「契約」「納品」「アフターサポート」それぞれの注意点をわかりやすく解説します。
そもそも、発注トラブルの原因は?
多くの発注ミス・トラブルの背景には、以下のような「認識ズレ」や「確認不足」があります。
- どこまでが対応範囲か明確に決めていなかった
- 契約書や発注書を取り交わしていなかった
- 納期や修正回数についての合意がなかった
- 納品後の保守対応が有料か無料か不明だった
これらは、事前に少しだけ準備しておくだけで防げるリスクです。
【契約前】に確認しておくべき3つのこと
① 対応範囲と納期の明文化
口頭だけのやりとりでは危険です。以下のような点は、必ず書面(メールでも可)で合意を取りましょう。
- 作業内容(例:5ページのWebサイト、スマホ対応あり)
- スケジュール(例:初稿◯日、納品◯日)
- 修正対応(回数や追加料金の有無)
② 見積の内訳と追加料金の条件
「5万円」と言われても、何にどれくらいかかっているのかが見えなければ判断できません。
- 修正が増えたときの追加費用
- 素材提供が遅れた場合のスケジュール変更
- データの所有権やライセンスの扱い
を事前に確認しておくと安心です。
③ 契約書 or 発注書の取り交わし
フリーランス相手でも、契約書や発注書は最低限の保険になります。
難しければ、テンプレートを活用して「業務内容・納期・金額・責任範囲」を明記しましょう。
【納品時】にチェックすべき3つのこと
① 完成物の確認・修正依頼のタイミング
納品後に「ここ直してください」は、対応外とされることもあります。
納品=最終確認のタイミングと心得ましょう。
② データ形式・納品方法の確認
印刷物なら「印刷用データ」、動画なら「MP4形式」など、使用目的に合った納品形式になっているかを必ずチェック。
- どのファイル形式で納品されるのか
- 素材(画像・動画・編集データ)は含まれるか
も確認ポイントです。
③ 支払い条件とタイミング
振込期日・請求書の発行タイミングなど、金銭周りのトラブルを防ぐためにも、納品と支払いのタイミングはしっかり取り決めておきましょう。
【納品後】アフターサポートの有無に注意
発注者側が意外と見落としがちなのが「納品後の対応範囲」です。
- エラーや不具合が出た場合の対応
- 操作に関する簡単なレクチャー
- 修正・更新の対応(有料 or 無料)
これらは事前に確認しておかないと、「思っていたより不親切だった」という印象にもつながりかねません。
納品=終了ではなく、必要に応じてアフターサポート契約を別途結ぶのもひとつの方法です。
まとめ|“頼んでよかった”を叶えるには
初めての外注は、不安がつきものです。
しかし、「事前確認」と「情報の見える化」を意識するだけで、失敗の多くは防げます。
事例ズ.comでは、実際にどのような依頼でどんな成果が得られたかを事例として紹介しており、信頼できる事業者を見つける手がかりになります。
発注の前に、事例を参考にしながら、納得のいくパートナー探しをしてみてください。