背景と課題
「書類の山に埋もれる毎日から、そろそろ卒業したかったんです」
そう語るのは、埼玉県で50名規模の製造会社を営むY社長。受注や製造指示、出荷管理などを紙とExcelで対応しており、伝達ミスや情報の属人化が常態化していました。
社内のDX化はずっと気になっていたものの、「何から手をつけていいか分からない」「高額なシステム導入は怖い」と、二の足を踏んでいたといいます。
取り組んだ施策
そこで相談したのが、中小企業向けにノーコードシステム支援を行う開発会社のS社。
- まずは“受注→出荷”のフローを可視化し、現場で何が起きているかを整理
- その内容をもとに、Googleスプレッドシートと連携するWebアプリをノーコードで開発
- PC操作に慣れていないスタッフでも使えるよう、画面は極力シンプルに
という3ステップで、最初のプロトタイプまで1ヶ月、全社導入までたった3ヶ月で完了しました。
得られた成果
- 情報共有ミスが激減し、「言った/言わない」がなくなった
- 社内外の問い合わせ対応時間が大幅短縮
- 他部署からも「うちでも使いたい」と声が上がるように
「大きなシステムを入れる前に、“自社に合った形”を小さく作ってもらえたのが良かったです。」
無理なく始めるDX。現場起点で“使われるシステム”を実現した好事例です。